2016年に12歳で出場した国民的オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」シーズン11で優勝を飾り、歌手デビューを果たした天才的シンガーソングライターのグレース・ヴァンダーウォールが、一夜にしてスターになった苦悩を語った。
これはUPROXXがYouTubeチャンネルで公開した「Grace VanderWall’s Music Dreams Are Just Beginning(グレース・ヴァンダーウォールのミュージック・ドリームは始まったばかり)」というタイトルのドキュメンタリーで、グレースが明かしたもの。
グレースのマネージャーは興奮気味に「13歳でタイムズスクエアのビルボードやUSAトゥデイの表紙に顔が載る子なんているかい?13歳で日本のチャートでナンバーワンになるなんて、他にいるかい?」と語るが、グレースは「パーソナル的には(2017年は)最悪の年だった。でもキャリア的には最高の年だった」と複雑な表情で明かす。
グレースは続けて「一晩で7年生(中一)を終わらせなければならないことがあって。最終期限に間に合わせるために」と疲れた表情で語ると、横から父親が「月、火、水と(3日間で)全ての試験を受けなければならないんだ」と説明。「13歳でこんなに色々やっている子はあまりいないと思う」と娘のことを心配した。
「13歳でいることはあなたにとっても今でも大切?」という質問を受けたグレースは、「アメリカズ・ゴット・タレント(で優勝した)直後は見失ってしまったわ。オンラインスクールに切り替えて、同世代の子供たちとは交流を一切持たず、大人とだけ接するようになったから」「だから人付き合いがめちゃくちゃ下手になってしまったの。自分のファンじゃない同世代の子たちとどう接したら良いのか、どう話したら良いのか、分からなくって」と戸惑いの表情を見せた。
グレースはまた、「人生において、自分が何をやりたいのか正直、分からないの。すごく混乱している」と苦笑。「グラミーを目指す!って時もあれば、もう辞める!って時もある」とローティーンらしい顔を見せた。
両親はそんなグレースが「できるだけ以前と変わらず、普通に過ごせるように」とサポートしているとのこと。そのおかげか、グレースは「歌っている時に感じるの。すごく快適で楽しいって。どんどんそうなっていく」と笑顔を見せていた。
両親は「グレースが楽しみ、みんなが楽しいと思えれば、この仕事を続けさせたい」と希望。娘を100%応援していく構えを見せていた。