米ロサンゼルスのハリウッドで11月30日に開催された「ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック2017」で、13歳のシンガーソングライター グレース・ヴァンダーウォールが、ライジング・スター賞を獲得。その受賞スピーチがあまりにも感動的だったと、ネット上で大きな話題となっている。
音楽界で活躍する女性を讃える「ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック2017」で、「アメリカズ・ゴット・タレント」の審査員を務めるハイディ・クルムから新人賞に値するライジング・スター賞を渡されたグレース・ヴァンダーウォールは、シックなドレスでトロフィーを持ちステージで受賞スピーチをした。
「まず最初にビルボードに感謝します。私と、私のキャリアをものすごく応援してくれて、とっても感謝しています。その上、こんな栄誉ある賞を下さって、本当に信じられない気分です。2年前の私に、もし予知能力があって、自分がこんなたくさんのすばらしい女性たちに囲まれ、ステージの上に立っている未来が待ち受けているんだって予知できたとしても…… この今の姿が見えたとしても、絶対に信じなかったと思います。フェイクでしょって」と笑って見せた。
そして、「今年は説明がつかないくらいに、人生が大きく変化した年でした。自分の能力を超える事態に陥ることもありました。そんな大変なとき、私が夢に向かって突き進むことができるようにと、次々と橋をかけてくれた人たちがいました。この賞は、そんなみんなに贈りたいんです」と述べ、「信じられないわ」と口ごもりながら、「何をしているのかわからないくらい、何が起きているのかを自覚できないくらい、あっという間に（ブームは）過ぎていくものだとか、ネガティブなことを考えるのはすごく簡単なことですよね。でも、今日みたいに“こんなにもすばらしい神のご加護を受けている”のだと気づかせてくれる瞬間があって。神がどんな考えで私にこのようなギフトを下さったのか知るよしもないですけれど」と感極まった表情を浮かべた。
そして、「たくさんの美しい女性たちが今夜、このステージに上がり、すばらしい受賞スピーチを行いました。ものすごくインスパイアリングで、私がどれだけ神のご加護を受けているのかを気づかせてもくれます」「でも、私はこの賞には相応しくない人間なんです。相応しい人が誰かは知っていますよ。私の両親、ファン、コロンビア・レコードのみんな、そして私を全力で導いてくれるみんな。彼らに相応しい賞なんです」と涙ながらに述べ、会場から拍手が上がった。
「私がこれからどんな道を歩んでいくのか、どこへ行くのか分かりません。でも、今、私はこの賞を持ってここにいます。みなさんへの賞を手にしたんです」と涙をこらえて言い、「ありがとうございました」とスピーチを締めくくった。
