米ディズニー・チャンネルの「オースティン&アリー」や、バンド「R5」の活躍で知られているロス・リンチ(21)が、アメリカ史上最悪な連続殺人鬼の一人とされるジェフリー・ダーマーを演じる「My Friend Dahmer」がアメリカで公開され、話題を集めている。
ネット上では、「監督は話題作りのためにロスを抜擢した」「ロスは脱ディズニーしたくてこの役を引き受けた」と囁かれているが、監督は「そんなことは断じてない」とコメント。ロスが連続殺人鬼の役に選ばれた理由とは何だったのだろうか?
監督のマーク・マイヤーズは、米Playlistのインタビューで「“ディズニーからダーマー!”なんて、人目を引きたいがために彼をキャスティングしたんだろうと思う人がいるけれどさ」「そんなことは一切ないんだ」と断言。ロスと初めて会ったのはニューヨークのホテルのロビーだったそうだが、一目見た瞬間「(ジェフリー役を演じる俳優に)求めている全ての要素を、彼は持っていると直感したんだ」と明かした。
マークは「(ロスは)結構、ジェフリー・ダーマーに似ているしね。メガネと服を着せたら、もっと似ていて驚いたよ」と外見的にジェフリーに似ていたという点もポイントが高かったと述べる。「とはいえ、彼はディズニーで特訓を受けたダンサーでもあり、歌手でもあり、パフォーマーだからね。本当に何をやらせてもうまいんだよ。立ち居振る舞いや歩き方まで、どんなことでも完璧にできるんだ」と、ロスの俳優としての素晴らしい才能を買って主役に抜擢したのだと語った。
他にも、ロスがジェフリーのインタビュー映像を熱心に勉強をしたり、ニューヨークで行われた「2時間役になりきって受けるというオーディション」も見事に決めたことを明かし、ロスの努力があってこそ、最高な作品をつくることができたのだと強調した。