米ディズニー・チャンネルの人気オリジナル映画シリーズ「キャンプ・ロック」の監督マシュー・ダイヤモンドが、最新インタビューで同作の秘話を明かした。
初回のテレビ放送から今年で10年が経つ「キャンプ・ロック」は、ジョナス・ブラザーズとデミ・ロヴァートの出世作。ロック歌手になることを夢見るデミ演じるミッチーが、ひょんなことから切望する音楽キャンプ「キャンプ・ロック」に参加。
そのキャンプには、ジョー・ジョナス演じる「トラブルメーカーのシェーンがバンド仲間にイメージアップのためにと促されて」セレブ講師として送り込まれており、2人は運命の糸で引き寄せられていくというラブロマンス&サクセスTV映画だ。
米IBTimesのインタビューで、マシューは「主人公のシェーン役をキャスティングするために、大勢の男子をオーディションしたけど、ぴんとこなくてね」「そんな時、当時はまだそんなビッグじゃなかった”ジョナス・ブラザーズ”のジョーはどうかって勧められて。だから僕はジョーにオーディション・テープを作って送ってくれと頼んだ。2本送ってもらって、2本目で彼しかいないと確信して決めたんだ」と説明。
「当時、ジョナス・ブラザーズはステーションワゴンに乗り、全米の小さなクラブでライブをしていたんだ。そんな彼らがハリウッドの小さなクラブでライブをしているのを見てね。200人くらいの観客しか入らないようなクラブだったけど、興奮と熱気がすごかったよ」と語り、ジョーのカリスマ性があれば映画のヒットも間違いないと思ったと明かした。
また、当初の脚本にはジョナス・ブラザーズのメンバーであるジョーの弟ニックと兄ケビンの役はなかったとも告白。
「兄弟を登場させるために、わざわざ脚本を作り直したんだよ。もともと兄弟は書き込まれてなかったからね」「最初、シェーンはコネクト・スリーのマネージャーからキャンプ・ロックへ行け!と命じられるという設定だったんだ。トラブルメーカーのイメージを払拭するためにね。それを、マネージャーではなく、バンド仲間から命じられるという風に変えたのさ」と語り、「物語に登場する架空のマネージャーから命じられるより、実際のバンド仲間である兄弟から”お前、めちゃくちゃじゃないか!キャンプ・ロックに行って更生してしてこいよ!”って言われる方が断然面白いと思ってね」と楽しそうに語った。
「キャンプ・ロック」シリーズが大ヒットし、ジョナス・ブラザーズは社会現象を巻き起こしたが、2013年に兄弟仲が悪くなり解散。ジョーは現在、DNCEのメインボーカルとして大活躍。
ニックもソロシンガーとして大ヒットしている。長男のケビンは、家庭を持ち表舞台にあまり現れないが、「キャンプ・ロック」10周年に合わせてか最近3人は集結しており、再結成するのではないか、「キャンプ・ロック」シリーズ新作制作の可能性があるのではないかとファンを期待させている。